Guitar☆Man LIVE #008 本番潜入リポート!!
10/11(金)に行われたGuitar☆Man Live #008の潜入リポートです。
Guitar☆Man Live#8(リハーサル)のリポートと見比べて頂けると微妙な変化もあったりするので面白いと思います。
今剛 | 高橋マコト | 伊藤広規 | 渡嘉敷祐一 | 難波弘之 | 坪倉唯子 | 浦田健志 | うじきつよし |
華菜枝 | メタル姫 | 山本晃
今剛(Guitar) 目をつぶりながら弾くギターの姿は背後にギターの神が降臨しているかのように見えました。
本番前の通しリハ中に発見したのがこれ!!アコースティックギターに使用されているストック弦です。ghs(ガス)のゲージは012~054です。
こちらも本番前の写真。サウンドチェック中です。
この日はギターだけではなく、4曲目のDo It Again(Steely Dan)でコンガもプレイされました。このコンガは私の職場(BringUp Recording Studio)から、お持ちさせて頂きました。TOCA製のPLAYER’S SERIESです。
使用ギターはリハーサルと変更ありませんでした。
綺麗に配置された竿物4本が今剛さんのすぐ手の届く範囲に綺麗に並べられています。
アンプもリハーサルと同様のMARSHALL製のJVM410H。
今剛さんファンはきっと気になるアンプのセッティングもバッチリ載せておきます。
JVM410Hにはトーン・キャラクター異なる4つのチャンネルが搭載されています。
そしてそれぞれのチャンネルはゲインの低い順にグリーン、オレンジ、レッドの3つのモードで構成されています。つまり、JVM410Hの場合には4チャンネル×3モードで12通りのサウンドを出すことができるのです。
この日は曲数も多く、高橋マコトさんとギター2本でしたが、今剛さんがサウンドキャラクターを務めるパートが多かったので、このアンプは持ってこいの存在でした。
伝統と進化を追求するMARSHALLの真髄が発揮される結果となりました。
足下のエフェクター類もリハーサル同様です。
各エフェクターの間隔やヴォリュームペダルの位置など扱いやすいよう、ベストなポジションで配置されていました。
本番ではやはりヴォリュームペダルの微妙な踏み加減がバンド全体のサウンドをコントロールしていました。お客さんの中には写真を撮っていらっしゃる方もいて、やはりみなさん気になるのですね。ライブでしか分からない発見もありますので、是非とも一度Guitar☆Man LIVEにお越しください。
普段はなかなかお目にはかかれない、ステージ袖に着目。ギターテックの杉山さんが今剛さんをバックアップする重要なスペースです。
リハーサルリポートでもご紹介しました、ヴァンヘイレン柄のネックサポーター(ネックレスト)を発見。(写真右上)万が一、ライブ中に弦が切れても、限られたスペースの中で素早く、安定して弦交換が可能です。
また、杉山さんや小林さん(難波さんのテック)の動きにも注目です!!
ステージでのトラブルに備え、すぐに飛び出していけるようスタンバイされているのが分かります。また、ステージ袖は暗いので、視野性がよいラック式のチューナー(KORG製DTR-1)が大活躍。441Hzでチューニングされていることも確認できました。(写真右下)
写真左はGuitar☆Man Live途中の機材解説コーナー「Guitar☆Man 音楽教室」にてインタビューを受けている今剛さんです。
使用エフェクターについて聞かれると「色々と音は変わりますが、それほどは変わりません。(笑)」とおしゃっていました。
確かに音の骨格はアンプで作られていますし、何より今剛さんの音は絶妙に変化する弦へのタッチなど、その両手から生み出されていると感じたライブでした。
他にも使用している弦はGHSのクライオ処理の弦を使用しているというお話もありました。
また本番前のリハで、曲別に使用するギターをまとめたリストも発見できました。(写真右)
高橋マコト(Guitar) リハーサルとは違い、髪を下ろして美しく、妖艶な姿で登場された高橋マコトさん。
大きく揺れるヴィブラートを中心の”泣くギター”にきっとみなさん心を奪われた事でしょう。
足下はリハーサルから変化がありました。
Roger Mayer製のVision Wah Classicが無くなっております。
SHARK製のBURN CUSTOM CLASSIC DRIVEはリハーサルと同じツマミのセッティングでした。
音作りについてお聞きしたところ、「アンプは基本クリーンのセッティング。エフェクターで歪ませて、ソロの時はブーストスイッチを踏む」との事です。
ここ数年、Boostスイッチがついた歪みペダルが増えてきておりますが、やはりこういった時に便利ですね。
使用ギターももちろん、リハーサルと同じです。おや?アンプが変っていますね!!
アンプがBogner製のAlchemistに変更された理由をお聞きしたところ、「マーシャルアンプも用意していたのですが、リバーブがついていなかった為、自分のアンプを持参しました。選定の理由は扱いやすいから。あとこのアンプにはディレイとリバーブが付いていて、今日はリバーブが使いたかったからです。」との事。
アンプのEQは3つとも12時を回っております。
最後にギタリストお二方の曲別使用ギターをまとめましたので、載せておきます。
伊藤広規(Bass) Guitar☆Man LIVEのギターバトルもバンマスである伊藤広規さんのベースがあってこそ。
ステージの中心はやはりこのお方です。
今回はギターも弾かれてとても味のある太いRockな音を奏でられていました。
伊藤広規さんが喋れば会場にも笑いが生まれます。
緩急のついたステージがあるからこそ面白いのです!!
使用ベースはリハーサルと同じく、Seymour Duncan製のDJ250です。
アンプはMarshall製のVBA400です。やはり伊藤広規さんと言えばマーシャル!!
マーシャルと言えば、イメージではギターアンプですが、70年代前半までは多くのベーシストに愛されておりました。VBA400はその息吹を現在に伝える新しい名機です。8本の6550が使用されたパワー部、3本のECC83と1本のECC82により構成されたプリ部が最大級のサウンドを生み出します。生産完了品ではありますが、まだ手に入るのでお早めに!!
また、ライブはラインでも出力されており、リハーサルリポートでもご紹介しました、EDEN製のWTDIプリアンプ/DIも使用されておりました。
さてさてお待たせしました。気になるアンプのセッティングです。
BASSをむやみにあげないのが伊藤広規サウンドの秘密。どんなアンプでも伊藤さんの音がするのは、やはり音作りのイメージが完成されているからでしょう。またこの日はチョッパー奏法による音色の違いも解説されておりました。
一流のプロのセッティングや奏法もGuitar☆Man Liveの会場では惜しみもなくご解説頂いております。
渡嘉敷祐一(Drums) 渡嘉敷祐一さんのドラムだからこそ、このバラエティに富んだ多くの楽曲を並べることが出来きたのではないでしょうか。
歌っているかのようなドラムはギターをメインにしたGuitar☆Man Liveとは言え、きっとドラムを始めたいと思った方を増やしたはず。
シンプルなドラムセットですが、それを忘れてしまうほど飛び出してくるサウンドは変幻自在で多種多様。
60年代のラディックを中心としたセットでバス→22×14、タム→12×8、フロア→16×16。皮は全てRemoのコーテッドアンバサダーです。
フットペダルは古いタイプのDW5000、ビーターはYAMAHAのフェルトです。靴は底の薄い運動靴を履かれているそうです。
スネアは90年代のDW(写真はありませんが、予備として70年代ラディック「402」も用意)です。カウベルもセッティングされております。
ハイハット→14 傾き具合は平行。開き具合は約3cm幅となっております。
クラッシュ→18と17、ライド→20、チャイナ→18となっております。
シンバルの傾き具合も要チェックです!!
※全てPaisteの「The Paiste」というシリーズです。
スティックはモニターを務めている、VATER製のACORN、約40cm(14.5mm×408mm)、(平均43g , 最小53g, 最大60g)です。 選定の理由は「ハードヒットタイプなので、軽めのメイプル素材を。ヒッコリーだと重たい」との事です。
●何点か質問させて頂いたのでまとめてご紹介致します。
Q.その他セッティングで気を使われている事、拘りの部分はありますか
A.イスの位置をスティックで測って、どのステージも同じ位置にセットしています。
Q.モニターにはどんな音を返されていますか?
A.全体を返してもらってます。自分のドラムの音はキックを上げてもらっています。
Q.リハーサルでPeterson製のBody Beatを使用されていましたが、パルス振動機能を使用されているのですか?
A.パルス振動機能は使用していないです。単純にメトロノーム機能として使用しています。
【備考】イスの高さ→約43cm、地面からH.Hボトムまで→約82cm、Sn打面からH.Hボトムまで→約60cm、イス中心からH.Hペダルまで→約70cm
難波弘之(Keyboard) ビートルズ、邦楽メドレーと次々に景色を彩っていた難波弘之さん。
1曲目の「Burn」のソロは、Guitar Man #1の時はオルガンで弾かれておりましたが、より原曲を再現する為、今回のセッティング(700sと、Kronos-61)に変更されたそうです。
そのように、他の楽曲でも音の再現にとてつもない拘りを感じました。
これは普段は見る事ができないアングルですね。
機材はリハーサルと一切の変更はありませんでした。
計4台の鍵盤を自由自在に操るその両手は、鍵盤上でのプレイに限らず、「ツマミを動かしながら弾く」と見ているだけでも分かる「職人芸」でございました。
足下もリハーサルと同じです。
Guitar☆Man Live途中の機材解説コーナー「Guitar☆Man 音楽教室」でもHughes & Kettner製のTUBE ROTOSPHERE MKII(LESLIE CABINET SIMULATOR)など分かりやすく解説して下さいました。だんだんと「揺れ」が速くなるにつれ、会場は拍手で大盛り上がり!!
洋楽メドレーではタンバリンをプレイされる姿も。
最後に計4台の鍵盤がどの楽曲で使用されたかをまとめてみましたので載せておきます。
坪倉唯子(Vo) パワフルな歌声とパフォーマンスでVo隊をリードしていた坪倉唯子さん。
踊るポンポコリンでは会場は大盛り上がりでした。
浦田健志(Vo) Smoke On The Waterでの最高潮の盛り上がりは浦田さんのRockな声とパフォーマンス無しでは成し得なかったはず。次回のGuitar☆Man GIG #010では浦田さんが中心となって企画されているそうです。是非とも足を運んでみてください。
うじきつよし(Special Guest) アフロ姿で現れたうじきつよしさん。太い声と圧巻のパフォーマンスで会場は歓声の渦に。
華菜枝(Vo) コーラスの美声はもちろん、涙そうそうでは「ここは沖縄?」と思わせるほどの本格的な沖縄風を会場に吹き込んでいました。誰もが彼女の声に癒されたはずです。みなさん、華菜枝さんのこれからの活躍にも注目してください!!
メタル姫(動画コンテスト受賞者) Guitar☆Man 動画コンテストの【最多投票&再生賞】【最優秀賞】ともにW受賞を果たしたメタル姫さん。独自のアレンジで新しいカノンロックを披露してくれました。
高速オルタネイトやうねるようなアームプレイはもちろん、スウィープピッキングやタッピングハーモニクス、またヴァンヘイレンなみのタッピングでライブパフォーマンスも◎
見た目からは想像できないメタルっぷりにオールドロックファンのみなさんも度肝抜かれたはず。気になった方はぜひともYoutubeでもチェックしてみて下さい。
使用ギターは赤いSG。ドット柄のピックガードが可愛く、またロックしてます。ブリッジはご覧の通りフロイドローズのため、過激なアームプレイも全然怖くありません。
アンプはJET CITY 20 design by soldanoです。リヤパネルをフロントパネルにつけていますね。側面のスカルプリントからHR/HMの雰囲気が漂ってきます。
写真上はART’s 341 Dual Channel 15 band graphic equalizerです。セッティングを見ても分かるようにいわゆる「ドンシャリサウンド」ですね。100kのブーストが6弦ブリッジミュートの低音を突き出してくれてます。アンプのセッティングは写真下をご覧下さい。アンプは対照的にMIDDLEを突き出したサウンドになっております。
エフェクターはMXR 10 BAND GRAPHIC EQ(写真左)とROCKTRON HUSH THE PEDAL(写真右)。ノイズ対策にも抜かりはありません。
☆W受賞を果たしたメタル姫さんにインタビューしてみました☆
Q. ダブル受賞おめでとうございます。ステージでは、日本屈指の有名なミュージシャンと共演されましたが、いかがでしたか?
A. ありがとうございます。自分の演奏で精一杯でしたが、しっかり合わせて頂いたのでとても弾きやすかったです。
Q. カノンロックの動画を投稿されるにあたって、フレーズ作りで苦労したところはありますか?
A. 色々な小技やテクニックを使いたかったのと、使う奏法のためのフレーズを作らないといけなかった事です。そのため本来とは逆の考え方で作りました。
Q. また動画の見所があれば教えてください。
A. 最初のバイオリンの弓で演奏してるところです。下手です。
Q. 使用機材を教えて下さい。
A. ギター→メタル姫モデル/アンプ → JCA22H/エフェクター → MXR 10bandEQ/弦 → アーニーボール/ピック → フェルナンデスホームベースピック1.5mm
Q. 音作りのセッティングをする時に気をつけていること、こだわりなどあれば教えてください。
A. マイク位置。スピーカーユニットの中心から少し離します。
Q. 影響されたギタリストを教えてください。
A. ザックワイルド
山本昇(MC) Gutitar☆Man Liveには絶対欠かせないMC、山本昇さん。
関西ノリのするどいツッコミでいつも笑いをとりつつまとめて下さっています。
取材:福田誉幸(BringUp Recording Studio)